のぞみの広場

ゲームのキャラクターに勝つ方法

No.79
希学園 社会科講師 加藤 大輔
ゲームのキャラクターに勝つ方法

みなさんに残念なお知らせをします。


以前(2017年12月)、ゲームも勉強も、レベルアップをすると

どんどんできなかったことができるようになる。

やればやっただけできるようになるからお得だよということを

書きましたが、あれは半分嘘です(ごめんなさい)。


当たり前ですが、ゲームと勉強は違います。

何が違うか分かりますか?


確かに、勉強もやればレベルアップをして、どんどん難しい問題が

解けるようになるということはありますが、

ゲームのキャラクターのように順調にレベルが上がるとは限りません。


もっと恐ろしい話をしましょう。

ゲームは何もしなくてもレベルは下がることはありませんが、

現実世界はレベルが下がってしまうことさえあるのです。

恐ろしい!


1ヶ月前にやったことを覚えていなかったり、

前できていたことができなかったりすることはありませんか。


私もそうです。自動車の運転免許は持っているけれど、

もう何年も運転していないので

今では駐車の仕方すら忘れてしまいました

(危険なので私に運転させてはいけません)。


では、学んだことは消えていくのみなのでしょうか。

そんな世界は嫌ですよね。

絶望しかないこんな世の中なんて……ポイズン!

※「こんな世の中~」は、20年ほど前に流行った歌の一節。


でも、安心してください。

この絶望感をなくすための特効薬があります。

それは、脳の仕組みを理解することです。


人の脳は忘れるようにできています。

膨大な情報があふれている世の中。

新聞だけで10万字以上もあるのです。

周りにあること、経験していることをすべて記憶しようとすると

パンクしてしまいます。

だから、脳は必要な情報を取捨選択しているのです。


では、脳に必要だと思ってもらい、

記憶を定着させるにはどうすればよいのでしょうか。


脳の仕組みというと難しく感じるかもしれませんが、

実は方法は意外と簡単です。


忘れる前に繰り返す、それだけです。


大事なことなのでもう一度書きます。

繰り返すことで知識は定着します。


繰り返すことによって、脳は「これは大切なことだ」と思ってくれて、

記憶してくれるようになります。

そうすれば半永久的に使うことだって可能です。


さらにもう1つ。


覚えようとすることに興味をもつということ。


生まれてきてから今まで食べたものをすべて覚えている人は

いないでしょう。どうでもよいことは忘れるようにできています。


でも、特別な日に食べたおいしいものなど、

印象に残っていることは忘れないですよね。


印象に残っているのは、興味をもっていること。

興味をもつことによって、脳が、これは大切なことだと判断してくれます。

だから、覚えようとして定着するのです。


興味を持てないから覚えられないという人がいますが、

それは当たり前です。というかもったいない。

どうせやるのならば、無理矢理にでも興味をもってやりましょう。

どうしても興味が持てないときは、科目担当の先生に聞いてみましょう。

その先生は、その科目が好きだから担当しているはずです。

きっと教えてくれるはず。


そうすれば、レベルダウンすることなく、着実に実力をあげることができます。

ゲームのキャラクターと同じように着実にレベルアップできます。

目指せ、○○マスター!

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