新年度がはじまり、皆さん期待と不安に満ち溢れている時期だと思います。その緊張感を持ちつつ頑張ってほしいと願っています。
さて、今日は社会の勉強の仕方について大切な話をしようと思います。話したいことはたくさんありますが、ここでは「地図帳の必要性」について話したいと思います。普段の授業から持ち物についてはうるさく言っている私なので、この場でもまたかと思われるかもしれませんが、それほど地図帳を活用していくことは重要なことなのです。地理分野の勉強で地図帳が欠かせないことは言わずもがなですが、歴史分野でも当然必要になってきます。たとえば、2013年度の入試問題にはお寺の位置を答えさせる問題が多く出題していました。普段から地図帳や資料集を開いて確認する作業をしていないと、このような問題は解けません。歴史をすでに勉強している人は、時間を軸として事件や出来事を学んできたと思います。しかしこれだけでは正確な歴史を学ぶことはできません。歴史を見ていく上でほかに欠かせないものは「場所」なのです。どうしてそのとき、その場所でその事件が起きたのだろうと考えることで、歴史の動きをより正確に理解でき、また楽しく学ぶことができます。
授業で使っている、帝国書院の『小学校総復習 社会科地図帳』には「この地図帳は、地図や写真、統計資料を通じて具体的に地域の特色を読みとり、今まで学んできた社会科学習の基礎を地図帳から総復習することをねらいとして編集しました」と書いています。そう、地図帳は単純に地名や都市名だけでなく、その地域でどのような産業が行われているかなど、地域の特色も教えてくれるのです。
もちろん、地図に親しむことが日常生活に及ぼすプラスの影響については言うまでもないでしょう。地図は、皆さんの人生を豊かにする、大変便利なツールなのです。
ただ、地図帳の見方・使い方は一人ではなかなか身に付けにくいことだろうと思います。その問題を解消するためにも、必ず授業に地図帳を持ってきてください。私たち社会科講師が授業で皆にしっかりと教え、地図帳をうまく活用するための「地図」の役割を果たします。
さあ、頑張っていきましょう!