11月の半ばを過ぎたあたりから、急に寒くなってきました。ようやく冬らしくなってくると同時に6年生のみなさんはラストスパートに入る時期になりましたね。
世間はクリスマスに浮かれていますが、そんなものには目もくれず一心に勉強に励んでいることと思います(信じています)。
過去問演習も進んできているとは思いますが、どのように進めていますか? ただ解いて〇付け、先生に見てもらって終わり……にしてはいませんか? 点数に一喜一憂してはいませんか?
過去問演習を確実に自分の力にしていくためには、プランニングが大切です。がむしゃらに取り組むことももちろん大切ですが、頭を使うべきところは使わないと無駄な努力を重ねることになってしまいます。
プランニングは受験生だけでなく、もちろん他の学年でも重要です。
①まず……当たり前ですが計画を立てます。
過去問をどのように進めていくか、この週にはどこの過去問に取り組むかを決めていきます(ここで無理な計画を立てないことが大切!できないと落ち込んでしまいますからね)。他学年であっても模試のやり直しやテストの復習、宿題などの計画を立てますよね。
②計画の実行です。
ここでは問題を解くということです。必ず時間を決めて解いてください。だらだら解くなんてことは絶対にいけません。テストとは制限時間内にどれだけ点数を取れるかというゲームだと、私は思っています。普段からその意識がない人間には、本番でベストパフォーマンスができるはずがないとも思います。
解き終わったら、〇付けをします(たまに〇付けをしていない人もいます! ありえません!!)。よく模範解答と見比べながら、〇付けをしましょう(自分に厳しく! 特に漢字などをチェック!!)。
ここで終わってしまっている人が多いですね。とても残念です。これではなかなか力はついてきません。ここからが大事なのですよ。
③さあ大事なところですよ。〇付けが終わりましたね。ここで「検証」です。これができるかどうかで、この先が変わってきますよ。
なぜ間違えたのかを考えます。国語なら、問題をきちんと読んでいたのか。問題の意図を捉えられていたのか。記述問題なら、自分の答えと模範解答を比べて、足りないところ、違うところにチェックを入れる。そしてその部分は本文中のどこを基にしているのかを考える。なぜその部分が必要なのか、を考える。
受験生なら、まず問題をチェックです。問題が求めていること(=志望校の先生が求めていること)を把握せずに解こうとするのは自分勝手も甚だしい。そんな自分勝手な生徒を中学が欲しいと思うでしょうか? 賢い貴方たちなら分かるはず。
とにかく、「検証」とは何が自分に足りなかったかを把握する作業です。
④「検証」が終わったら、「対策」です。
「あ~ここができないんだな。うんうん。」で終わっていては、これも意味がないですね。できないままになってしまいます。できないところがあるのがいけないのではなく、できないことをできないままにして平気なのがいけないのです。できないものをできるようになるのが勉強の楽しさだと思うのです。分からないことを分かる楽しさ、知らないことを知る楽しさ。考えられないことを、考えられるようになる楽しさ。それを体験してしまえば、こっちのものです。
知識が足りなかったら、その部分のテキストやノートを見直す。そして次の演習に進みましょう。漢字ができないのなら、漢字の練習をしましょう。意味や使い方を確認しましょう。計算ができないのなら、毎日練習しましょう。5分でもいいではないですか。何もやらずに「できない」というのは、与えられた能力を使わずに放棄しているのと同じ。そんなもったいないことをしているなんて……。
全部を完璧にできるわけではないでしょう。完璧を求めると、つらくなり投げ出してしまうことになりかねません。しかし、この流れを意識してください。
みなさんが自分なりのプランを立て、実行できるようになれば、それぞれのペースで力がついていくことと思います。
みなの納得のいく受験、勉強ができるように……6年生はラストスパート! 一緒に頑張っていきましょう!!
でも……体が資本! 体調管理はくれぐれも万全にね!!