のぞみの広場

ゴールデンウィーク

No.60
希学園 国語科講師 明石 翼
ゴールデンウィーク

いよいよ5月の連休、世間で言うところの「ゴールデンウィーク」がやってきますね。この名前だけ見ると外来語のようにも感じますが、本来は5月3日の「憲法記念日」から5月5日の「こどもの日」までを指し示すことばですので(4月29日からとされることも多いのですが)、当然外国では通用しません。「憲法記念日」は国によって違う日に制定されていますし、「こどもの日」は日本だけの祝日です。


受験生の皆さんにとっては「ただの連休」ではなく、入学試験本番を想定した「プレ入試」を、(プレ灘以外では)初めて受験する時でもありますね。4月29日には希学園杯も実施しますので、人によっては連休の間に試験を3回受けることにもなるでしょう。中学入試も、試験を一回受けて終わり、という人はほとんどいません。2月1日からの数日間、入試を受け続けるわけです。本番と同じような体験のできる貴重な機会と考え、最後まで緊張感と集中力を維持したまま受けきりましょう。

また、ゴールデンウィークと5月25日,26日の調整日を除くと、これから先は夏休みまで連休がありません。まとまった時間を勉強にあてることのできる貴重な機会ですから、有効に使っていきましょう。


さて、二十四節気に「立夏」というものがあります。「立春」や「立秋」,「立冬」を耳にすることはあっても「立夏」は聞いたことがない、という人も多いのではないでしょうか。毎年5月5日か6日が「立夏」とされることが多いので、ゴールデンウィークと重なって、あまり印象に残らないのかもしれませんね。

「立夏」は、暦の上では「夏が始まる日」とされています。ちなみに今年は5月5日が「立夏」です。夏はもう、すぐそこまでやってきているんですね。


全ての受験生にとって、「夏は勝負を分ける天王山」と言われます。夏に頑張ったかどうかで入試の合否も変わってくるということ。ただしこれは、中学受験生全員が知っていることです。言い方を変えれば「受験生は全員、夏休みは頑張る」ということ。ですから夏休み前のこの時期、どれだけ勉強に対して真摯に向き合えるかどうかが勝負の分かれ目とも言えるでしょう。

このゴールデンウィークに実施される一連のイベントは、自分自身の中で眠っているエンジンに火をつけることのできる良い機会です。既に「頑張っている」と思える人は今以上に、「正直ちょっと頑張りきれていなかったな」と感じている人はこの機会に、ここから先はエンジン全開で駆け抜けましょう!

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