のぞみの広場

なにごとも繰り返しが大事ですよね、というお話

No.82
希学園 理科講師 村上 貴志
なにごとも繰り返しが大事ですよね、というお話

 皆さんは何か趣味がありますか? 私は、三度の飯よりビリヤードが好きです! ビリヤードは色々な遊び方がありますが、その中でも私は「ナインボール」と呼ばれるゲームでよく遊んでいます。「ナインボール」とは、クッションで囲まれた大きなテーブル(6個の穴があいています)の上で、長い棒を使って特定の白い玉をつき、1から9の番号が書いてあるカラフルな玉に衝突させて、その玉を穴に入れるゲームです。基本的には1~9の番号が書いてある玉を、番号順に6個のうちのいずれかの穴に入れていって、9の番号が書いてある玉を入れた人が勝ちです。プレイヤーは2名です。対戦相手と交代で玉をつくので、自分が玉をついているときは対戦相手に妨害されることはありません。また、玉を入れ損ねると対戦相手に交代するので、失敗しなければずっと自分の番! ということになります。技術が身についている人ほど強いのはもちろんのこと、プレッシャーに負けない精神力,集中力を備えている人ほど強いゲームです。


 さて、長々とビリヤードに関する説明をしましたが、本題はここからです。三度の飯より好きなビリヤードです。遊びといえど常に何事も本気でやる私なので、上手くなるために一所懸命練習しています。しかし、一所懸命練習したからといって思い通りに上手くなるわけではありません。何度も繰り返して練習したことでさえ、試合になると上手くできず、不快な気分になります。時には、もうビリヤードなんか一生やらない! と自暴自棄になることもあります。傍から見るとアホですよね、そんな風になるならやらなかったらいいのに。ねぇ。ほんとアホですね。でも、また次の日には一所懸命練習するわけです。それを繰り返しているうちにいつの間にか上手くなっていて、何度も繰り返して練習をしたからできるようになったのだなぁと、達成感でいっぱいになります。同じことを繰り返し練習し、自然体でできるようにすることは非常に重要なのです。


 勉強と重ね合わせてみてください。授業を聞いただけでわかったつもりになったり、一度できただけで「できるようになったつもり」になっていませんか? 得意なことはそれでも大丈夫かもしれませんが(大丈夫じゃないことも多いですがね)、苦手なことはそうはいきません。繰り返し、繰り返し練習してみてください。それでも報われないこともあり、成果が出ていないことをとがめられたりすることもあると思います。でも、そんなものなのです。そして、簡単にできるようにならないからこそ、価値があるのです。

 皆さんには、希学園での学習を通して、勉強ができるようになることはもちろんのこと、繰り返すことの価値を実感してほしいと思っています。そして私も、その繰り返す価値を実感するために、これからもビリヤードを頑張り続けようと思います!(注:ビリヤードをするための口実ではありません!!)

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