普段当たり前のように使っている数字の中に、やべぇヤツがいることにみなさんは気づいているでしょうか? 1,2,3,4,5,6,7,8,9,0の数字の中にやべぇヤツがいると言えば、あいつかな? と思えるでしょうか!?
一箱に3個のみかんが入っているみかん箱が2箱あります。みかんはいくつありますか? と聞かれたら、3×2=6(個)と計算しますね。
では同じように、一箱に3個のみかんが入っているみかん箱が0箱あります。みかんはいくつありますか? と聞かれたら、一応計算上は3×0=0(個)と計算しますね。
ここまでは特に問題ないですね!
では、かけ算の性質としてA×B=CならばC÷B=Aと直すことができるので、上の2つの式を書き換えてみましょう。
3×2=6→6÷2=3
3×0=0→0÷0=3
ふ~ん。って感じでしょうか。
……そろそろやべぇヤツのやべぇ性質に気づいた人もいるのではないでしょうか??
一箱に100個のみかんが入っているみかん箱が0箱あります。みかんはいくつありますか? と聞かれたら、100×0=0なので、書き換えると0÷0=100になります。
あれ? 0÷0=3だったはずが0÷0=100にも変わるの!?
一箱のみかんの数を変えれば、0÷0は1でも2でも3でも…つまり、なんでもいい!
ということになってしまうのです!
つまり、0÷0はみなさんが知っている算数の世界のルールからはみ出している、やべぇ計算なのです!! そして、その計算の主役、0という数字こそがやべぇ数なのです!!
(今でこそ当たり前のように使う0という数字ですが、実は歴史を紐解いてみると、0という数字だけは他の数字よりも2000年くらい遅れて登場したと言われています)
やべぇヤツだけど、0がない世界というのも、それはそれでもっと困った事になりそうなので、あまり深く関わりすぎず、すこし距離をとりながら仲良くしていくのが大切な事ですね!