昨年の秋、我が家に元気な男の子が生まれました。その息子も、生まれてから早半年が経とうとしています。今回は息子が生まれたあとの私の経験を綴ってみました。
生まれたばかりの子供はすぐには退院せず、基本的には約1週間お母さんと共に入院します。出産直前は「ひとりで自由に遊べる最後の1週間だ!」と思っていましたが、いざ息子が生まれてみると毎日早起きをして面会に行く日々でした。生まれたての息子は本当に儚げで、触れていいとは言われてもとても気が引けました。特に、初めて抱っこをしたときの私は本当にぎこちなく、抱っこし終わったころにはたくさんの冷や汗をかいていました。
生まれてから1週間後、お母さんとともに息子が退院する日が来ました。生まれた直後よりは人間らしくなってはいるものの、まだまだ目を離すことができない状態で家に連れて帰ります。息子が家に来たときの準備はしっかりできていましたが、それでもまだまだ夢の中にいるようで実感が湧きませんでした。とても幸せなのですが、それとともに大きな不安を抱きました。「本当に私たち夫婦だけで息子の面倒を見られるのだろうか。」と。入院している最中は私たち夫婦以外にも息子の面倒をみてくれる大人がたくさんいたので、とても安心していましたし、困ったときには看護師さんにお任せすることができました。しかし、家の中ではそうはいきません。息子のお世話の仕方を事前にいくら学んでいても、何が起こるかわからない不安は常につきまといました。息子は今も元気に育っているので、結果的には何もなかったのですが、この時期の気疲れは相当なものでした。
息子が退院してから2週間ほど経つと家族3人の暮らしにもだんだんと慣れ、ある程度気持ちに余裕を持って生活できるようになりました。息子の目まぐるしい成長が日々楽しみになる生活が始まります。はじめはしわしわだった肌がむちむちになり、へその緒が取れ、目でものを追えるようになり……。枚挙にいとまがありません。赤ちゃんのお風呂は「沐浴」といって、洗面所や台所のシンクにお湯をため、体を支えながらお風呂に入れてあげるのですが、生まれてから半年経った今では懐かしい思い出です。小さな体からは信じられないような大きな音でうんちをするのは今でも変わりませんが、初めて聞いたときには大変驚きました。
皆さんが生まれたばかりのころは、どんな様子だったのでしょうか。私のこの話をきっかけに、ぜひお家の方とお話をしてみてくださいね。