みなさんは生き物を飼っていますか? 私は小さい頃から生き物が好きですが、一軒家に住んだことがないので、イヌやネコといった少し大きめの動物は飼ったことがありません。
小動物を飼うくらいしかなかったのですが、思い出してみると、金魚,メダカ,ドジョウ,フナ,インコ,ウズラ,ハムスター,ヘラクレスオオカブト……結構色々飼っていますね。
現在はメダカの飼育に精を出しています。安定した温度の方が良いので部屋の中で飼おうとしましたが、「臭う」「じゃま」等々家族の反対にあい、泣く泣くベランダで飼っています。順調に増えていったのですが、ある夏のマツモ事件により激減し、そこから猛反省してよりよいメダカの環境を整えるべく努力をしています。努力の甲斐あってか、今では幹之(みゆき)メダカというちょっと高級なメダカが大量に泳いでいます。あまりに増えすぎたので、家族にバレないようにコッソリ水槽をいつ増設しようかと思案中です。
希学園の目黒教室でもメダカを飼っていますが、これは埼玉県産のクロメダカ(ミナミメダカ)です。自宅で培った飼育ノウハウを導入、マツモやミナミヌマエビ,ヒメタニシを投入して水質管理をし、事務員さんや理科の講師を中心にお世話しています。水質も安定してきたのか、無事産卵もしてもう3世代目に突入しました。いつも観察していると色々な発見があって面白いですね。産卵期にはメダカの体色が変化したり、ヒレの色が変化したり、エビも産卵期には大量の卵を腹にかかえていて、見る度に楽しませてくれます。
生徒さんも結構観察力が鋭く、以前水槽の前で生徒さんたちが「なんか白い糸みたいな奴がいっぱいいるよ……」「これもしかしてプラナリアじゃない?」という会話をしていたので、どれどれ、と見てみると本当にプラナリアでした。「これはプラナリアだね」と言うと、「それって切ると分裂する奴だよね、実験したい!したい!」との声が。プラナリアは高校生物ではよく登場するヘン形動物で、再生力が強いことで有名です。小学生たちが知っているのを聞いて驚きましたが、理科資料や図鑑などで見たことがあったのでしょうか。プラナリアの実物を見て皆、なぜか授業中よりも目を輝かせていました。
理科に限らず学問において、本物に触れるって本当に大事だなと思います。生物の暗記が苦手、という生徒さんは多いですが、普段から本物に触れる機会がある人たちはそこまで苦手としていません(でも覚える量は多いですが……)。希学園の理科の授業でも野外観察の回は「山に集合!」といきたいですが、そういうわけにもいかないので、普段から図鑑なども併用しながら生物の学習をして、底力をどんどん上げて下さいね。