早いもので、あべ松がこの「のぞみの広場」を書くのも通算7回目になりました。これまでに、シンガポール、クリスマス、ピアノ、卓球、野球、睡眠と、さまざまなテーマについて書いてきました。(特に睡眠不足の人は、昨年度の睡眠のコラムはもう一度読んでおきましょう。)しかしながら、回数を重ねるごとに悩ましくなってくるのが、そう、「ネタ切れ」です。
考えに考えても良いテーマが思いつかないので、近くにいた優秀でやる気満々な若手の先生に助けを求めたところ、「『こどもの日』でいいんじゃないですか?」と即答でヒントをくれたので、(書き始めたのは5月8日で、こどもの日の3日後だったのです)今回は「こどもとおとな」について書いていこうと思います。
そもそも、どこまでが「こども」で、どこからが「おとな」なのでしょうか?
民法という法律の第4条には、「年齢十八歳をもって、成年とする。」と書かれています。以前は二十歳からが成年者だったのですが、民法が改正されて2022年から成年年齢が十八歳に引き下げられたのです。そのため、現在では十八歳になれば、一人で携帯電話やクレジットカード、住宅などの契約をすることができるのです!
ただし、すべてが十八歳で区切られるようになったわけではありません。飲酒や喫煙、年金保険への加入などは二十歳からのままです。また、十八歳になるのはほとんどが高校三年生の時で、大学受験などで忙しいことも多く、成人式は「はたちのつどい」などという名前で引き続き二十歳の時に行う自治体が多くなっています。一方、鉄道の乗車券は、基本的に十二歳からおとな料金になりますね。(ただし、十二歳でも小学生はこども料金で乗ることができます。)
それでは、もっと昔はどうだったのでしょうか。かつて日本では、男子が成人になったことを示す儀式として「元服」が行われていました。元服の儀式では、髪を結い、服を改め、冠や烏帽子(えぼし)を着用しました。また、それまでの名前である幼名にかわって新たに実名を名乗りました。(たとえば徳川家康の幼名は「竹千代」でした。)
しかし、元服をいつ行うかというのは決まっておらず、十一歳~十七歳ぐらいの幅があったとされています。今のように、きっかり何歳で成人と決まっているわけではなかったのですね。
このように、昔も現在もそれぞれの方法でこどもとおとなの区別がされてきたわけですが、それでは現在の基準である十八歳以上の人たちが全員「おとな」っぽくて、十八歳未満の人たちは全員「こども」っぽいかというと、そうではありませんよね。みなさんも、同級生や年下なのに「おとなっぽいな~」と感じる子もいれば、一方で自分より何十歳も年上なのに「こどもっぽいな~」と感じたこともあるでしょう。
このような感じ方は、「おとな=落ち着いている人、感情をコントロールできる人」という基準で考えていることから来ているのかもしれません。世の中で定められている基準とは別に、一人ひとりの中に「おとな」「こども」の基準があるわけですね。
その他にも、たとえば「こども=これから成長していく人」「おとな=成長しきった人」という分け方をすることもできます。もしそう分けるなら、あべ松は「永遠のこども」でいたいですね!
ただ、人間常に一人で成長できるわけではありません。あべ松が冒頭でしていたように、困った時には他の人の意見を聞くことで新たな発想が生まれることもあります。「まずは自分でしっかり考えて(これ重要です)」それでも解決できない時は、他の人の助けも借りながら成長していきましょう!
(ちなみに添えたイラストは、5月5日の端午の節句の日に入る○○○○湯です。わからない人は調べてみましょう!)