のぞみの広場

新しいことをはじめよう!

No.89
希学園 理科講師 村上 貴志

 冬の厳しい寒さが先日まで続いていましたが、温かくなってきましたね! 桜も咲きはじめ、気持ちの良い日々がやってきました。小学校で新しい学年になるにあたり、わくわく半分、不安半分といったところでしょうか。楽しみですね!


 さて、皆さんはひとつ上の学年になるにあたり、何か新しいことをはじめますか? 私は改めて英語を勉強し直そうかと思っています。東京オリンピック開催に向け、せっかくなら日本にやってくる世界中の人とお話したいですからね。たくさん友達を作って、自分の知らない世界と出会いたいと思っています。


 新しいことをはじめると、上手くいったときの喜びと、上手くいかなかったときの悔しさを経験することができます。成功体験も当然大切ですが、それよりも、上手くいかなかったときの苦労や悔しさはとても貴重な人生の糧になります。なぜ上手くいかなかったのか? どうすれば上手くいくのか? 四苦八苦しながら解決策を探る。それを何度もくり返し、成功につなげる。生きていく上でとても大切な経験です。誰もが知っている世界で活躍している人たちは、こういった経験を見えないところで数え切れないほどしているのです。もし、皆さんが彼らのようになりたいのなら、彼らに憧れるだけではなく、他の人には見えないところで努力し続け、謙虚な姿勢で周りの人からのアドバイスを聞くべきなのです。身近な人、特に家族からの指摘は煩わしく感じる年頃だとは思いますが、謙虚な姿勢で指摘を受け入れられたとき、皆さんは大きく成長するのです。


 また、新しいことをはじめたことにより、今までに経験したこととの共通点に気付くことがあります。皆さんが普段国語で習っている、重ね合わせというやつですね。これもまた、非常に貴重な経験です。例えば、今まで野球を頑張ってやってきた人がいたとしましょう。その人が新たにサッカーをはじめたとします。走ること以外は共通点が見つからないこのふたつのスポーツですが、野球でバットを使ってボールを打つときと、サッカーでボールをけるとき、力を入れすぎるのではなく入れすぎず、ある程度力を抜くとコントロールしやすくなり、上手くできるという共通点があります。


 そして、このある程度力を抜いてコントロールしやすくするというのは、勉強においてテストの問題を解くときも同じです。目の前の問題を一所懸命解こうとすると視野がせまくなり、時間が足りなくなったり、冷静な判断ができずミスをしたりすることがあります。しかし、肩の力を抜くと視野が広くなり、「難しいと思っていたけど、なんだ、そんなことか!」と気付くことができたり、「あ、計算ミスした、危ない危ない。」と思うことができたりします。一見、勉強とスポーツは全く関係がないものに思えますが、こういった共通点に気付けると、今は苦手な科目も得意な科目に変わるかも!?

難しいことでなくても良いので、皆さんも何かひとつ新しいことをはじめてみませんか? 国語の山﨑先生も、意を決して何かをはじめるそうです。ずーーーっとはじめたかったけどもなかなかできず、今年こそは挑戦するそうですよ。何をはじめるのか、ぜひ聞いてあげてくださいね!

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