のぞみの広場

過去の教訓から学ぶ

No.95
希学園 社会科講師 山田 隆徳

 こんにちは。いつもコラムはその日の思いつきでテーマを決めていましたが、今回は悩みました。このような状況なので明るい内容でいこうか、それとも少し真面目な話になるが、「病」について書くかどちらにしようかと。うーん……悩む。よし……書こう!! 病について。
 中学入試に限らず社会科の問題のテーマとして「病」をテーマにした問題は多く出題されます。2024年には破傷風血清療法の基礎を確立し、ペスト菌を発見した北里柴三郎が1000円札の肖像となることもあり、ますます注目テーマとなっています。今回は入試に役立つ情報として書くことにしました! 今は内容が理解できなくても、将来的に是非振り返って読んでほしいですね。
 今後しばらく出題が予想される関連内容としては、各戦争や産業革命、上水道の整備、公衆衛生、労働関係など(まだまだ多くの内容につながっていく)。他にも学校によっては「カタカナ用語」に注意する必要があります。あれだけニュースで流れた「パンデミック」という言葉、もちろん知っていますね? 大切なのは知らない言葉が出てきたときに、きちんと調べることです(今回のコラムも同じ)。
 昔から四百四病(読みは「しひゃくしびょう」。意味わかるかな?わからないときはどうする??)というように、病の種類は多いですが、そのときどきに目立って登場する病があります。ペストやコレラ、スペイン風邪などは聞いたことがあるかな? これらの病気が広がった背景にはいくつかの共通点があります。スペイン風邪がわかりやすいので、これを例に考えていくことにしますね。
 一つ目は、違う世界との交流が活発化したことが考えられます。スペイン風邪は第一次世界大戦中に流行しました(今から約100年前。社会科講師としてはこうなる可能性があるともっと発信しておくべきだった)。戦争中だから兵士が移動するし、植民地を広げさらに移動する。二つ目の共通点として、病気にかかったとしても重症化する人とそうでない人がいました。どのような人が重症化しやすかったかというと、栄養不足・体調不良の人。戦争で弱った兵士がかかり、戦地でさらに広がるだけでなく、戦後も自国に持って帰り、さらに広がり続けます。三つ目の共通点は、人口増加の時期と連動しているということ。人口増加に伴い戦争が起き、病気が流行しています。医学の発達によって病気を押さえ込みますが、さらに病気もこれを超えてきます。では、今回の場合はどうでしょうか?
 病が流行した後は時代、社会が変化します。過去の病を教訓に、今後はアフターコロナについても考えていく必要があるでしょう。近年の入試では「あなた」自身の意見を書きなさいという問題が多くなっています。しっかり考え、行動していくことが重要です。

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