タイトルで、ギョギョギョってなった人もいるかもしれません。
のぞみの広場にあるまじきこのタイトル、
けしからんと思った人もいるでしょう。
あらかじめ弁解しておくと、私の言葉ではありません。
これは、ある有名な人の言葉です。
ではここでクイズ。誰の言葉でしょうか。
難しすぎますね、ヒントが少なすぎます(笑)。答えを発表しましょう。
『ゲゲゲの鬼太郎』などの作者の水木しげるさんの言葉です。
『ゲゲゲの鬼太郎』、知らない人もいるかもしれませんが、
何度もアニメになっているので聞いたことのある人も多いでしょう。
私が子どもの時にも放映されていました。最近も放映されていたようです。
この作品には、たくさんの妖怪が登場します。
先日、水木さんの出身地を旅行してきたのですが、この町すごいんです。
何がすごいって? いろいろなところに妖怪がいるんです。
「何かようかい?」って話しかけてきそうなレベルで。
道を歩くと妖怪のブロンズ像が、電車には妖怪のラッピングが、
タイミングによっては着ぐるみとも遭遇できるみたいです。
タイトルの言葉は、水木さんを称えた顕彰碑に書いてありました。
ではここでもう一題クイズです。
私が旅行してきてきたのはどこの都市でしょうか。
これも難しいですね。
ではヒント、入試的には圧倒的に次のヒントの方が重要です。
日本海側最大級の漁港で、アジやカニの水揚げで有名な都市。
これで分かりましたね。
そう、鳥取県境港市です。
読み方に注意。漁港の名前は「さかいこう」、
都市の名前は「さかいみなとし」です。
水木しげるさんの出身地ということもあって、
妖怪によって町おこしをしようとしているのです。斬新!
では、本題に戻りましょう。
「なまけものになりなさい。」とは?
水木さんは成功するためにはサボることを勧めているのでしょうか。
気になった私は、彼の著書を読んでみました。
「なまけもの」のイメージとは180度違っていました。
水木さん、実はすごい努力家で苦労人でした。
太平洋戦争に従軍して南方戦線で片腕を失い、
漫画を書き始めても売れるまで何十年もかかっています。
そんな彼の言葉ですから、「なまけものになりなさい。」とは
サボることをすすめているわけではないんです。
水木さんは「幸福の七か条」というものを提唱していて、
「なまけものになりなさい。」というのは、その中のひとつに過ぎません。
「若いときはなまけてはだめです!」とも書いてありました。
要約すると、努力しても必ずしも報われないときもある、
時には息抜きが必要、この息抜きが仕事にも生きてくる。とのこと。
努力することはそもそも大前提、若いときはなまけてはダメ。
でも、息抜きが必要なこともある、それがいい結果につながることもある。
皆さんも勉強に行き詰まったときは、時には息抜きも必要かもしれませんね。
文字通りのなまけものになってしまっては、幸せにはなれないみたいです。
上っ面だけを見て理解した気になってしまうのは、恐ろしいとも思ったのでした。