のぞみの広場

そうだ 壇ノ浦、行こう。

No.122
希学園 社会科 門井一生

 そうだ 壇ノ浦、行こう。
 そんなことを思い立ったのは大河ドラマが原因。実は例年見ないことが多いけれど、今年はなぜか手を出してしまったのです。入試の問題作成者が見ていることもあるだろうし、とブームに乗ってみました。


 さて、思い立ったが吉日。飛行機を予約して、持ち物はスマホとクレジットカード。あと念のために現金。
 今回の目的地は、①壇ノ浦古戦場跡②ふぐ料理③関門海峡の人道。ということでここからは地理や歴史や社会科に濃密に関係する「門井レポート」です。地図を辿りながら、出てくる固有名詞を調べつつ読み進めると、読み終わったころには壇ノ浦マスターになれること請け合い。あ、そうそう、の字は正しく書けるようになってくださいね。


 福岡空港から博多駅は地下鉄で5分。福岡空港は市街地から近いのも魅力(この魅力に半日後に助けられた)。博多駅から新幹線と在来線で下関駅へ。ここから目的地①壇ノ浦古戦場跡まではバスが出ているが、あえて徒歩を選択。徒歩で移動することによって、観光ガイドでは気づかないことに出会えることがあるからだ。


 海沿いを歩くこと20分。右手に水族館が見えた。有名な水族館らしいけれど今回の目的からは外れるのでスルー。この水族館は唐戸港に面している。唐戸は古くからの交通の要所。門司港までの遊覧船もあるから帰路に利用しようかどうか迷いながら時刻表を見ると、なんと「巌流島」とある。宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した島だ。水族館はスルーでも、巌流島は見逃せない。はい、寄り道決定。


目的地①-1巌流島。上陸してみると何てことはない。決闘シーンの銅像があるだけだった。ただ、島から見る海の美しさは陸からのものとは違っていた。これはここでなければ見ることができない。寄り道してよかった、これぞ旅の醍醐味(この言葉の由来知ってる?)。


 巌流島から唐戸港に戻ってまた歩きはじめると、亀山八幡宮がある。御朱印集めは門井的基本中の基本。目的地①-2は亀山八幡宮に決定。境内の解説を見るに、ここは四国艦隊下関砲撃事件の時に外国船を攻撃した場所とのこと。また、伊藤博文が奥さんと出会った場所とも書いてあった。なるほど。


 少し歩くと赤間神宮。主祭神は安徳天皇。平家物語でも悲劇的に語られている、壇ノ浦には欠かせない登場人物だ。ということで、目的地①-3は赤間神宮。社務所には平家ガニの標本が。平家ガニを見るのは初めて。これは是非、画像を検索して見てみてほしい。平家一門の無念が……と言われる理由がよく分かる。またそれを演出するかのように、境内には琵琶法師の音曲が流れていた。


 さてここで目的地②、ふぐ料理。ちょうどお昼時だったので①壇ノ浦古戦場跡の前にスケジュール割り込み。お店の名前は春帆楼。ここは日本で初めてふぐ料理を出した店であり、日清戦争の下関条約の会場となった場所でもある。資料集で見た椅子とテーブルが展示してあった。ここで伊藤博文と李鴻章が国を代表して向かい合ったと思うと胸が熱くなった。


 エネルギー補充後、ようやく今回のメインテーマである①壇ノ浦古戦場跡に到着。源義経と平知盛の銅像や、四国艦隊下関砲撃事件の大砲のレプリカがあった。土曜日というのに観光客はほとんどいない。いつものことだが、私が訪れる所には人がいない。


 ここから残りの目的地③関門海峡の人道へ。エレベータで地下55m、人道に到着。観光客が思った以上にいる。私が訪れる所にしては珍しい。780mで福岡県の門司まで行ける。歩くこと5分、山口県と福岡県の境界線に到着、もちろん写真撮影。

 福岡県側まで歩いて、これで今回の目的達成、ミッションコンプリート。レポートここまで。


 さて、この後のことです。帰るだけなのだけれど、これが結構大変だったことをここで白状します。だって門司港までトロッコ列車があると標識を見つけたけれど周辺に人が誰もいないし、スマホで地図見ながら歩いたけれど自分が歩いている道が適切なものか確認もできず、駅に着いたときには最終便が行ったあとで……(いやですねぇ別に迷子になったわけではないですよー)。タクシーもなく、門司港駅まで歩くしかなかったけれど、飛行機の時間との戦い。間に合わなかったらどうしよう。


 戦いの結果……間に合いました! 門司港名物の焼きカレーを諦めて歩き続け、何とか最終便の飛行機に。福岡空港のアクセスの良さに助けられました。
 ちなみに、羽田空港を出発したのが朝7時台、戻ってきたのが23時前。ええもちろん日帰りです。下関駅→①壇ノ浦古戦場+②春帆楼→③関門海峡の人道→門司港駅、12㎞歩きました。焼きカレーを逃したのが心残りなので、次はそんなことにならないよう、少し歩くペースを早くしたい=息が上がらないように基礎体力をつけるぞ。

 予定は未定のふらふら旅でしたが、現場に行くからこその発見がありました。「そうだ 次は屋島、行こう!」

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