のぞみの広場

五月病に負けないで!

No.121
理科 下村 隆太朗
五月病に負けないで!

 みなさん、5月といえば何を思い浮かべますか? こどもの日ですか? こどもの日の5月5日は「端午の節句」とも言いますね。ちまきやかしわ餅を食べたり、菖蒲湯につかったり。お休みの日が多いから、出かける人も多いのでは? 祝日の名称、ぜんぶ言えますか? これ、大事ですよ~、意外と知らない人も多い。社会科だとテストにも出ますからね! 5月といえば他には、運動会や遠足かな? 天気のいい日が続くことも多い、気持ちの良い時期ですからね。他に5月というと、……う~ん、「五月病」? まったく毛色の違う言葉を思い出してしまいました……。
 みなさんは、五月病という言葉を耳にしたことはありますか? これは新学期が始まってがんばってきた人が、5月になると急に元気がなくなってしまうことです。理由は簡単、新しい環境やスケジュールでストレスを感じてしまう、ということなんですね。ストレスと聞くと「嫌なことがあって心身に負荷を感じた」をイメージするかもしれませんが、とんでもない。「やりたいこと」をやっていても、「いままでとリズムが違うな……」と感じた心身が疲れを訴えることもあるのです。これは注意が必要そうですね。
 4月は新しい環境に身を置く→ストレス→五月病!? ということであれば、この「ストレス」を何とかするのが得策ですね。だって4月は進級・進学でいつもと違うペースになるのは仕方のないことですから。
 ということで、さて、どうやったらストレスをためこまずにすむか、アドバイスです。私はみなさんよりたくさんの5月を乗り越えてきていますからね~。たくさんアドバイスできますよ!


 まず睡眠。睡眠時間は大事です。寝不足が続くとストレスもたまりますし、体調不良にもなりやすくなります。そのうえ、覚えたことは寝ている間に頭の中で整理されていくので、ちゃんと寝ないと前の日に覚えたことを忘れやすくなります。宿題が終わらないから寝る時間が減る? 本当? きちんとスケジュールを立てて、だらだらせず集中してやっていますか? その見直しをするとだいぶ変わりますよ。


 そして食事。好きなご飯の時は味わって、喜びをかみしめながら食べてください。好きなご飯のとき、食べ始めるまではうれしいけど、食べだしたら夢中になってしまって味わわずに飲み込んでしまったりしていませんか?(え、そんなことするの私だけだって!? ちなみに私は魚介類が大好きです!) おいしい、好き、気持ちいい、快適。こういった「プラスの要素」はストレスに対するお手軽かつ効果的な薬なんです。


 ちょっと違う方向からアドバイス。完璧主義はやめましょう。やった内容を100%頭に入れられることはもちろん素晴らしいことなのですが、そうしなくてはいけないと思ってノートを取るのが遅くなっている人や宿題に時間をかけすぎている人、いませんか? 100%を目指すストレスは、好物のお寿司でも海鮮丼でも太刀打ちできません。できていないところをいま全部できるようにするという気持ちではなく、できることを少しでも多く、ひとつずつ増やしていく気持ちで取り組んでいきましょう。君たちはまだまだこれからなのですから。


 そして最後。授業! 忙しい君たちにとって、一番のストレス発散は授業です。勘違いしないでくださいね。授業中に好き放題してストレス解消するとかそんなことを言っているわけではありません。正しく授業を受けて、いろいろなことに感動してください。今まで知らなかった新しい知識、驚くような解法、そしてときどき先生のオヤジギャグ。一つ一つのことに純粋に好奇心を向けて楽しんでください。そうすれば息抜きにもなり、勉強のことが記憶にも残りやすくなるのでまさに一石二鳥です。


 それでも「なんか歯車がかみ合っていないなぁ」「これって“疲れた”ってことかな?」と思うことがあったら、周囲の大人に相談してみると良いでしょう。それだけでも気持ちが楽になるものです。また、小テストでいい点数が取れたり、授業で難しい問題を解けたりしたら家の人に報告してほめてもらいましょう。もちろんほめてくれるに決まっています。ご家族の方へ:もちろんほめてください。本人なりにがんばった結果のことであれば。もちろん希の先生もみなさんの相談に乗りますし、ほめます!「やったつもり」とか「やったふりでごまかし」とかは見逃しませんよ! ちゃんとがんばって、ちゃんとほめてもらう、これもストレスに対するいい薬なんです。

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