社会のみならず、勉強には知識がつきものです。
先日、小6生を対象に実施した激励集会でも話がありましたが
土台となる知識がなければ思考力もつきません。
覚えなければいけないことは分かっているのだけれども
なかなか覚えることができない、という人もいるでしょう。
人間の脳は1日で7割忘れるようにできています。
嫌なことを忘れるためには必要なしくみですよね。
昨日見た嫌な夢、何年も忘れられなくなるとか嫌です。
でも、勉強で覚えるべきことを忘れてしまうのは困ります。
ドラ○も~ん、暗記パン出してよ~。
と思ったことのある人もいるかもしれません。
一応説明しておくと、
暗記パンとは、暗記したいものを写して食べると覚えることができるという、
テスト対策にぴったりのひみつ道具です。
しかし、そんな暗記パンには致命的な欠点があるのです。
パンの表面に写した分しか暗記出来ないこと(満腹になるとこれ以上覚えられない)、
しかも消化してしまうと覚えた知識も一緒にトイレで流れてしまうのです。
22世紀の科学を持ってしてもそのような欠点が……
21世紀を生きる私たちには絶望しかないのでしょうか……
いえいえ、
そんなことはありません。
先人たちは、暗記パンに頼らなくても覚える方法をたくさん残してくれています。
いくつか紹介しましょう。
●覚えようと覚悟を決めること。
以前にも書きましたが、ペットのカメが誘拐され、
3時間以内にタイの首都の正式名称を覚えなければ返さないと言われたら
私は死ぬ気で覚えます。
君たちであれば志望校合格でしょう。
絶対に合格するぞ! の決意で取り組みましょう!
●楽しいと思う(興味をもつ)こと
好きなことって、覚えようとしなくても覚えていませんか。
ポ○モンの名前や鉄道の駅名等をたくさん覚えている人もいるでしょう。
勉強もどうせやるなら楽しくやった方が得ですよ。
希の先生は興味の持てる話をたくさんしてくれると思います。
せっかくなら聞かなきゃ損です。
●音読すること
視覚と聴覚を結びつけることで、記憶の定着がしやすくなります。
歌とかメロディーをつけるのもお勧めです。
●体験すること
百聞は一見にしかず。実際にその場所に行ってみることもとても効果有りです。
買い物へ行ってみると、身近なものから社会が見えてくるかもしれません。
値段が上がっていたら、その背景にあるものって何だろう? など、
問題意識を持つことができると記憶も定着しやすくなります。
とはいえ流石に学習するすべての場所に行くのは物理的に難しいですが。
「沖ノ鳥島」とか「沖ノ島」とか。←誤字(打ち間違い)ではありません。
どちらも違った意味で行くことが難しいのです。分かるかな?
●教える
教室内で、一番学習効果が高いことをしているのは誰だと思いますか?
実は君たちではなく、先生なのです。
え~、授業料返せよと思ったかもしれませんが、
でも、授業する度に一番知識が身についているのは先生なのです。
他の人に教えることで、自分の理解が深まり、記憶が定着しやすくなるのです。
習ったことをお家の人に説明してみましょう。
●繰り返し学習をすること
最初に書いたように、人間の脳は1日で7割忘れるようにできています。
これを防ぐには、王道ですが忘れないうちに反復することが重要です。
宿題のやり方にも書いてありますよね。
「覚えられないんだけど。」とかいう悩み相談を受けることがあります。
何回やったのと聞くと「1回」。これは少ない。
私は仕事柄、政令指定都市や歴史区分は何も考えずに全て暗唱できます。
歴史の年代も少なくとも200以上は覚えています。
「先生は頭が良いからできるんだよ」と言われることがありますが、
私は頭が良いのではなく、学んだことを繰り返しやったからです。
若い君たちなら、もっと早く覚えられるはずです。
他にも語呂合わせなど、覚えるための方法はいろいろありますが、
授業を通じて皆さんに伝えていければと思います。
暗記パンがなくてもこれらの方法を使えば、
安心して下さい、(知識は)はいっていますよ!