のぞみの広場

素振りは大変!

No.104
希学園 社会科講師 棈松 佑太
素振りは大変!

 日本では4月は新年度ですね。2月まで受験生だった希っ子たちは中学生となり、それぞれの学校でたくさんの新たな嬉しい出会いを迎えることでしょう。(ちなみにアメリカ合衆国やヨーロッパの国々は9月に新しい学年になります。)

 

 そして、中学生になると多くの人は何らかの部活動(小学校のクラブ活動をもっと本格的にしたようなもの)を始めます。
 野球部、サッカー部、テニス部、ダンス部、吹奏楽部、クイズ研究部……学校によってさまざまな部活動がありますが、小学6年生の時に受験勉強であまり運動ができなかったので中学校では何か運動部に入ろうと思ったあべ松は、卓球部に入部しました。
 小学生の時にテニスを習っていたのでテニス部に入ろうかとも思っていたのですが、テニス部はとてもハードだと聞いていたので、小学6年生の時に学校のマラソン大会で学年で下から3番目だった自分にはとても無理だろうと諦め、卓球部ならそこまでキツくないだろうと思って入部したのですが、それはとんでもない間違いでした。
 進学校の卓球部というとまったりやろうという雰囲気の学校も少なくないのですが、あべ松が通っていた学校の卓球部は顧問の先生も先輩も厳しい人が多く、中学1年のころは、部活の時間で卓球のボールを打てたのは一日で1人3分ぐらいで、それ以外はひたすら何時間も「素振り・ランニング・筋トレ」の3点セットの繰り返しでした。正直楽しくは全くなく、辞めていく同級生も何人もいました。
 ただ、自分は辞めようとは全く思わず、どれもとても大切なことだと思って地道に取り組んでいました。以前の「のぞみの広場」で書きましたが、あべ松は小学生までピアノを習っていましたが、一つの曲を何十回・何百回と繰り返さなければ完璧に弾くことはできず、ひたすら反復して「体で覚える」ことの大切さを身をもって知っていたからです。「体で覚え」ていれば、どんなに緊張した場面でも「体で覚え」た通りに動けばいいだけなので、普段通りの力を出すことができます。(おかげさまで当時は今よりは30㎏はやせていました。)
 中学2年になるとボールを打つ時間が一気に増え、大会にもたくさん出るようになりましたが、同じような進学校の選手と戦うとほとんど勝つことができました。これは基礎の反復を徹底的にやる時間が他の学校よりかなり多かったであろうことが大きかったと思っています。(さすがにスポーツにとても力を入れているような学校の選手には歯が立ちませんでしたが。)

 

 人間、スポーツや楽器だと「基礎の反復」の大切さがよく分かりますが、勉強となると難しい問題ばかりやりたがり、基本的な計算・音読・暗記などをサボりがちな人がたくさんいます。基本だけやっていれば難しい問題が解けるわけではありませんが、基本ができていなければ難しい問題は絶対に解けません。また、緊張する受験本番で普段通りの力を出すためには、「体(頭)で覚える」ことがとても大事です。
 数年前までプロ野球で活躍していたイチロー選手は「心と身体は同調している」と言って、現役時代毎日同じ行動(ルーティン)を繰り返していました。2009年に世界一を決める決勝打を打てたのも、ルーティンを大切にして常に平常心で試合に臨むことができていたからかもしれません。
 一流の受験生になりたいみなさん、新しい学年になった4月から心機一転、「基礎の反復」を大切にしてみませんか?

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